知っておきたい皮膚の構造や角質層、ターンオーバー、肌のキメ

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知っておきたい皮膚の構造や角質層、ターンオーバー、肌のキメ

適切なしわ対策をするには、まず皮膚のことを知っておきましょう。そうすれば、どんなしわにはどんな成分を含む化粧品がいいのかなどが、よく理解できるはずです。



hada-soshiki.jpg皮膚は、約1.5ミリくらいの厚さしかありませんが、その中に「表皮」「真皮」とよばれる部分があります。表皮はさらに4つの層に分かれています。美肌に関係するのは、この表皮と真皮でそれぞれ大事な働きをしています。私たちが普通「肌」と呼んでいるのは、いちばん外側の表皮のことです。

表皮について


表皮は、わずか約0.07~0.2ミリの厚さしかありませんが、その中に「角質層」「顆粒層」「有蕀層(ゆうきょくそう)」「基底層」という4つの層があります。(手のひら、足の裏の皮膚は「透明層」が加わり5層。)表皮は、紫外線やほこり、風などさまざまな外部刺激から、皮膚を守っています。また常に新陳代謝により新しい細胞と古い細胞が交代(ターンオーバー)しています。この細胞の交代がうまく行くことが、美しい肌を保つためにはかかせません。


◎角質層


肌のいちばん外側にある角質層は、角質細胞(表皮細胞の死んだもの)でできています。この層は水分を蓄える場所で、正常な状態ならば約30%の水分を含んでいます。水分量が少ないと肌はカサつき、多いとしっとりとした肌になります。


また角質層の表面は、皮脂腺から分泌された皮脂と汗腺から分泌された汗が混ざり合ってできた「皮脂膜」というものでおおわれています。そのおかげで、角質層の水分は蒸発せず、肌が乾燥しないのです。


◎角質層以外の層


角質層以外は、表皮細胞といわれる生きた細胞でできていて、水分を約65%含んでいます。外部からの刺激に反応して神経に情報を伝えるのは、ここの役目です。また、アレルギー反応を起こすのもここです。


肌は毎日新しい状態へと変化を繰り返し、約28日間かけてすっかり新しい細胞へと生まれ変わりますが(ターンオーバー)、それは表皮で行われています。ターンオーバーは加齢で遅くなり、この層もだんだん薄くなっていきます。


一番下にある基底層が、新しい表皮細胞を生む工場の働きをしていますが、ここにはメラノサイトと呼ばれるメラニンを作り出す色素細胞があります。

真皮について


表皮の下の真皮は1.2ミリくらいの厚みで、約70%がコラーゲンとよばれる線維でできています。コラーゲン線維はエラスチンといった線維とともに網の目状に存在して、肌の弾力やハリを作り出しています。また、顔の表情や皮膚の伸び縮みにも関係しています。これらの線維が様々な要因で古くなって弾力を失い、真皮の部分がうすくなると、しわができてしまうのです。


コラーゲン線維やエラスチン線維が作っている網の目の間に、隙間を埋めるように存在しているのが、ヒアルロン酸と呼ばれるゼリー状の物質で、真皮の水分を守っている大事な成分です。


真皮の下にある皮下組織は大部分が皮下脂肪で、これは人によってかなり厚さが違っています。またマブタは、まばたきをするために皮下組織が最も薄くなっています。


◎真皮の主成分、コラーゲン


「コラーゲン」とはタンパク質の一種で、ゴムのように弾力を持った線維です。真皮の約70%はこのコラーゲンで、たっぷりと水分を内包しながら皮膚のハリを作り出しています。


コラーゲンは線維芽細胞という細胞によって新しく作り出され、古くなったら酵素などで分解されていきます。真皮のコラーゲンの新陳代謝には、約2~6年かかるといわれています。(時間がかかりすぎるので、とても正確には測れません。)けれどもこの新陳代謝も40代くらいまでの話し。それ以降になると、ほとんど新しく作られることはなくなります。そのためコラーゲンはどんどん古くなり、量も減り、皮膚にしわや、たるみが生まれるのです。


正常な肌は外側から押しても元に戻ります。それは、コラーゲンの弾力性や立体的な網目状にコラーゲンが配置されているおかげです。紫外線や加齢によって劣化すると、コラーゲンは古くなったゴムのように弾力を失います。同時に網目状の構造もだんだんと立体性を失い、コラーゲン同士の絡み合いもほどけてきます。これらのことによっても皮膚の弾力性はなくなり、シワやたるみの原因となるのです。


◎真皮の成分、ヒアルロン酸


ヒアルロン酸は、肌の中の真皮に存在するムコ多糖類と呼ばれるゼリー状の物質です。コラーゲンやエラスチンの網の目状の構造の間を埋めていて、肌の弾力を生む助けをしています。


水分を含む力が大変強く、ヒアルロン酸1gが保持するといわれる水分は約6リットル!真皮のみずみずしさは、まさにこのヒアルロン酸の量によって左右されているのです。肌にヒアルロン酸がいちばん多いのは、赤ちゃんの時。年齢とともにだんだん減少していきます。つまり真皮の水分は、成長とともに少しずつ少なくなっていくばかり。加齢によって皮膚が衰えていく大きな理由です。


ヒアルロン酸が減少していくと、当然水分も減り、コラーゲンなどの網の目状の構造も平らになって、しわの原因となります。

表皮にある角質層の働きとうるおい


角質層とは、角質細胞(死んだ細胞)が10-20の層を作って積み重なっているところ。でもここに、大切なうるおいのモトがあるのです。


*顔の場合は、角質層は約0.02ミリの厚さ。この中に角質細胞が約20の層をつくって積み重なっています。


潤いの元のひとつは、角質細胞の中にある天然保湿因子(NMF)。角質層の約30%を占め、吸湿性が極めて高く、さらに水分を一度とらえたらなかなか離しません。


もうひとつは、角質細胞の間にあって細胞をつないでいる「角質細胞間脂質」。いろいろな脂質成分でできていますが、その約40%がセラミドといわれるものです。これらの脂質は水と結合して細胞間を満たし、水分の蒸発を防いでいます。


そして、皮膚のいちばん外側の皮脂膜がこれらの水分を逃さないよう、防護膜のように皮膚を覆っているのです。


hada-soshiki.jpgのサムネイル画像健康な肌なら、角質層は10-20%の水分を含んでいるといいます。様々な原因でこの水分が低下すると、いわゆる乾燥肌になってしまい、しわが生まれてくるのです。


セラミドの生産量は年齢とともに減ってくるので、何もなくても肌はだんだん乾燥しやすくなります。年齢にあったスキンケアが何よりも大事な理由はここにあります。

肌のキメとしわ


皮膚のしくみではありませんが、知っておきたいのがキメのこと。美しい肌の代名詞としてよく「キメの細かい肌」といいますが、このキメとは一体何でしょうか。


皮膚の表面は、真っ平らではなく細かいくぼみと盛り上がった部分があります。くぼみの部分を皮溝(ひこう)、皮溝と皮溝にはさまれて盛り上がった部分を皮丘(ひきゅう)とよんでいますが、この皮溝が細かく浅くきれいに並んでいて、皮丘も揃ってふっくらとしているのを、キメの細かい肌といいます。


皮溝が大きく深く、皮丘がふぞろいだとキメは粗くなります。この皮溝に一定の方向性がついて深くなったものが、しわです。キメは遺伝的な影響が大きく、生まれつきのものだといわれていますが、正しいお手入れで良くすることができます。年をとるに従ってキメは粗くなってくるので、年齢にあわせてスキンケアをすることがとても大切です。

肌の生まれ変わり「ターンオーバー」


肌は毎日、新しくなっています。表皮のいちばん下の基底層で新しい表皮細胞が生み出され、約14日間かけていちばん上の角質層に押し上げられていきます。角質層は薄い角質細胞が10~20枚ほど重なり合っているのですが、ここでもだんだん上のほうに押し上げられ、最後は垢となってはがれ落ちていきます。角質層ではがれ落ちるまでは約14日間かかります。


つまり肌では、基底層で生まれた肌細胞が約28日間かけて垢としてはがれていくということが繰り返されているのですが、この約28日間の過程をターンオーバーと呼んでいます。ターンオーバーによって、表皮細胞は絶えず入れ替わっているので、表皮だけにできた傷は痕が残らずに治ります。


ターンオーバーは、ストレスや季節の変化、睡眠不足、栄養不足、そして加齢などでそのリズムが狂ってしまうことがあります。そうなると、はがれ落ちるべき古い角質がはがれにくくなり、肌は「角化不全」状態となります。ざらざらと硬くなってしまったり、くすんだ感じになったりするのです。また角質層でのうるおい成分が作られにくくなるので、カサついた肌にもなります。


ターンオーバーは年齢とともに速度が落ちて、40代では約40日かかるようになるといわれます。そうなると角質層は厚く角質層以下の表皮は薄くなってしまい、肌のくすみや乾燥、そして小じわの原因になります。


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