基本スキンケア2.化粧水、美容液での保湿と保湿成分
洗顔後の肌は天然保湿因子が洗い流され、うるおいが少なくなっています。
10代の頃は、洗った後にケアをしなくても潤いのある瑞々しい肌がすぐよみがえり、しわ、しみなどの肌トラブルを生む心配はあまりありませんでしたが、30代になると水分が、40代になると水分も油分もすぐにはバランスを戻せなくなってくるので、これを補うためにまず保湿をします。
日本では、化粧品成分のしわ効果の表示が認められていないので、しわ対策のために配合されている成分はほとんどが保湿成分として表示されています。化粧品に入っている保湿成分一覧も、最後にあります。
◎保湿ってなあに?
保湿とは、肌水分を保つようなスキンケアのことです。水分を与えるのではなく、肌の水分を維持することです。そのために保水力のある成分、たとえばセラミドなどの保湿成分を与えて、保水力のある肌にするのです。保湿成分には、セラミドやヒアルロン酸などたくさんの種類があり、化粧水より美容液やクリームなどにたくさん含まれています。
◎まず化粧水と美容液で保湿する
肌に必要な水分を補うには、水分の多い化粧品からつけていきます。水分がまず浸透して、その後の油分も浸透しやすくなります。逆だと油分で蓋をされた状態になり、水分が浸透できません。化粧水、美容液、そして乳液やクリームを塗ります。化粧水、美容液は、保湿効果があり、できれば保水力のあるヒアルロン酸やセラミド入りのものがおススメです。
◎化粧水は手またはコットンで、やさしくつける
化粧水をつけるときにも、洗顔のときと同じように肌をこすらないように気をつけます。コットンに化粧水を含ませ、軽くパッティングしたり、肌にのせながら化粧水を浸透させてもいいですし、また手のひらや薬指の腹でやさしく肌になじませていってもいいでしょう。
かなり敏感な肌になっている場合は、コットンのわずかな刺激でも反応してしまうので、手でつけた方がいいかもしれません。手でつけた時は、ついパンパンと肌をたたいたりしがちですが、これによって浸透力が高まったりしませんし、毛細血管が切れるときもあるので、あくまでもやさしくつけましょう。
◎化粧水をつけた後の肌にあわせて美容液を
化粧水後の肌にさらにうるおいを補ったり、またしわや美白といったある目的のためにつけるのが美容液です。いずれにしても化粧水より保湿成分の濃度が高くなっていて効果も高くなっています。化粧水で補った水分が逃げないように捕まえていてくれる働きもあるので、肌の水分が減ってくる20代ぐらいから使っておいたほうがいいでしょう。
◎複数の美容液を一度には使わないこと
美容液にはの中には、しわ対策効果、美白効果、毛穴対策効果をうたっているものもあります。ほとんどの美容液には保湿効果があるので、これらのものを使っても構いません。ただし一度にいろいろな効果のものをつけても、お互いの成分が邪魔しあい十分な効果が期待できません。朝と夜で違うものをつけるなど工夫して、一度に一種類だけ使うようにしましょう。
日本では、現在、化粧品成分のしわ効果の表示は認められていないので、しわ対策の成分はほとんどが「保湿成分」として表示されています。
化粧品に含まれている、しわ対策成分にもなる保湿成分はいろいろありますが、主なものをまとめてみました。
<ヒアルロン酸>
ヒアルロン酸は真皮にある物質で、強い保水力があります。ヒアルロン酸は、保湿力に優れているだけでなく、その気持ちの良い使用感もメリット。真皮にまで届くというヒアルロン酸も開発されているようです。
<水溶性コラーゲン>
コラーゲンとは皮膚などに含まれている線維状のタンパク質で、肌のハリを維持するのに重要な働きをしています。水溶性コラーゲンは、肌の潤いを保ち、しわができるのを抑制します。また皮膚の再生機能の促進効果もあります。
<エラスチン>
コラーゲンと一緒に皮膚を構成している物質。皮膚の弾力を維持する働きがあります。エラスチン入りの化粧品では、肌のハリを保つような効果があり、小じわやたるみが気になるときに向いています。
<セラミド>
肌の角質の細胞間物質がセラミドで、角質のバリアの働きをします。保湿力が高く、乾燥から肌を守ることができ、乾燥肌やアトピー肌の人が補給したい成分です。
<レシチン>
大豆などに含まれている成分です。セラミドと同じで、保水力があり乾燥から肌を守る働きがあります。
<PCAとアミノ酸>
皮膚の角質層に含まれている天然保湿因子(NMF)の成分。角質細胞に水分を与え、角質を柔らかにする働きがあります。
<乳酸ナトリウム>
皮膚の角質層に含まれている天然保湿因子(NMF)の成分。保湿効果のほか、角質を柔らかくする働きや穏やかな収れん作用もあります。
<グリセリン>
アルコールの一種ですが、吸水性が高く、保湿のため、あるいはしっとりした使用感のために使われます。
<ビタミンC誘導体>
ビタミンCにリン酸を加えて安定化させた成分。肌の奥に浸透し、皮膚の中に入ってビタミンCの作用を発揮するプロビタミンです。
▼化粧品は、ひとつだけの成分では作れず、また複数の成分を使うことでより効果のある、使用感のいい安全な化粧品となります。化粧品は、肌に合う、合わないがあるので、初めて使うときには試供品やトライアルセットなどで確かめるほうがいいかもしれません。
▼化粧品は、薬ではないので即日で効果がでるものではありません。化粧品を新しく変えたら、使い切るぐらいまで様子をみるほうがいいでしょう。
▼敏感肌などで新しい化粧品に変えるのが不安なときには、パッチテストをしましょう。パッチテストの方法は、バンドエイドなどのガーゼ部分に化粧品をつけ、二の腕の内側に貼ります。テープの部分は、できるだけ小さめにしたほうが、テープでかぶれることがありません。1日から2日(48時間)たったら剥がしてみて、皮膚がもし赤くなっていたら、その化粧品は使わないほうがいいと思われます。